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商品CFD取引(差金決済取引)の特徴及びリスク
1.商品CFD取引の特徴
CFD取引とは
Contract for Difference の頭文字を取った略語で、日本語に訳すと「差金決済取引」を意味します。
商品CFD取引の主な特徴
差金決済取引
実際に投資対象の資産を保有することなく、取引開始時と取引終了時の価格の差が損益になる取引です。
取引所取引と異なり、商品などの原資産の受け渡しは行われません。
証拠金取引
CFD取引ではレバレッジ(てこの原理)を利用して、預けた証拠金の何倍もの取引ができます。
相対取引
CFD取引は売り手と買い手が1対1の関係で取引を行う相対取引(OTC取引)となります。

【参考】 商品CFD取引と商品先物取引(国内)の特徴とその違い

  商品CFD取引
(相対取引)
商品先物取引(国内)
(取引所取引)
取引商品 商品取引所で形成される先物価格や現物取引のスポット価格を参考にして商品先物取引業者が提示した価格にて取引を行う商品。商品先物取引業者が商品設計できることから銘柄の種類は多い。 商品取引所で売買の対象となる商品(上場商品)。商品取引所は定款等で上場商品を定めており、銘柄が限定されている。
取引時間 ほぼ24時間取引可能ではあるが、銘柄によって違う。
  • 東京商品取引所(日本時間)
    日中取引8時45分〜15時15分
    夜間取引16時30分〜翌朝5時30分

  • 堂島取引所(日本時間)
    日中取引9時〜15時

    夜間取引16時30分〜翌朝6時00分
取引期限 基本的には期限がない。(原資産に限月がある場合は取引、ロールオーバーが行われる) 商品取引所にて限月(主に6限月制で取引期間は6カ月から約1年)が定められている。
期限がない商品もある。
取引費用 商品先物取引業者が提示する売値(アスク)は買値(ビッド)よりも常に高く設定されていることから、この価格差(スプレッド)が費用となる。 取引量や取引形態に応じて委託手数料を商品先物取引業者に支払う。
レバレッジ 証拠金倍率規制として、想定元本の5%以上の証拠金の預託(倍率20倍以下)を義務付けている。 SPANにより算出された最低限必要な証拠金以上の範囲で、商品先物取引業者が定める額を預託する。(倍率10倍〜30倍程度で、商品により異なる。)
委託者資産保全 取引証拠金等の委託者資産については、商品先物取引業者が信託銀行と金銭信託契約を締結し、信託保全されている(信託による分離保管)。 取引証拠金は、(株)日本証券クリアリング機構に直接預託されている(取引証拠金制度)。また、保全対象財産は、商品先物取引業者により信託銀行への信託、委託者保護基金への預託、銀行等の保証、基金代位弁済委託のいずれか又はその組合せにより保全されている(分離保管制度)。
2.商品CFD取引に伴うリスク
商品CFD取引は少額の証拠金で大きな金額の取引が可能であるため、多額の利益が生じる可能性がある反面、元本や利益が保証されるものではなく、預けた証拠金の全額を上回る損失が発生するおそれがあります。
取引を行う前には、契約締結前交付書面等の内容を最後まで十分に読んで、商品CFD取引を注意深く研究してその仕組みや危険性を十分に理解する必要があります。その上で、あなたの余裕資金や理解度等を踏まえて、あなたの責任と判断で取引を行う必要があります。
商品CFD取引の取引開始に当たっては、以下のリスクについて十分に把握する必要があります。
価格変動リスク
原資産の価格変動を加味してCFDの価格は提示されますが、CFD価格の変動は、その変動の大きさによって多額の利益を生じる可能性がある反面、多額の損失が発生する可能性があり、証拠金の全額を上回る損失を被る可能性があります。
流動性リスク
急激な流動性の低下により決済による注文を執行することや新たな注文を執行することができない可能性があります。また、商品先物取引業者が提示するCFDの価格のスプレッドの幅が広くなり、意図した通りの取引ができないことがあります。
信用リスク
商品先物取引業者およびカバー取引先の提携金融機関等の業務や財務の状況の悪化等により、証拠金の一部が返還されず、損失を生じるリスクがあります。
システムリスク
取引に関する顧客、商品先物取引業者、カバー取引先を結ぶ通信回線等に障害が発生した場合等には、情報配信、注文の発注等が遅延したり、不可能になる場合があります。
強制ロスカットに伴うリスク
強制ロスカットは顧客の証拠金の一定額を保証するものではなく、相場が急激に変動した場合には、損失額が商品先物取引業者に預け入れた証拠金を上回る損失が発生する可能性があります。
(注)上記の事項は一般的なリスクを記載したものであり、このほかにも様々なリスクが想定されます。
3.商品CFDに関する主要な用語
アスク(Ask)
商品先物取引業者側の売値、売り気配値。顧客にとっては買値、買い気配値。
ビット(Bid)
商品先物取引業者側の買値、買い気配値。顧客にとっては売値、売り気配値。
スプレット(Spread)
アスクとビッドの価格差をいう。
ツーウェイプライス(2WAY Price)
アスクとビッドの両方を同時に提示する2つの価格をいう。その提示価格で取引すると、安い価格が顧客の売値(Bid)、高い価格が顧客の買値(Ask)となる。
強制(自動)ロスカット
顧客の損失が所定の水準に達した場合、商品先物取引業者がリスク管理のため、顧客の建玉を強制的に決済することをいう。
カバー取引
商品先物取引業者が顧客を相手方として行う商品CFD取引の価格変動等のリスク減少を目的として、商品先物取引業者が市場または他の商品先物取引業者等を相手方として行う取引をいう。


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